ぼくたちの旅ろく

旅や冒険を通して、思ったこと感じたことを素直にお届けするのがこの”ぼくたちの旅ろく”です。あなたの旅や冒険へ出るための”きっかけ”になればと思います。

北極冒険vol.3

こんにちは!モトロクのじゅんやです。


旅の準備の、準備の地「イカルイット」
オタワでの準備を終えた私たちは、イカルイットという街に向かいます。
「イカルイット」はカナダにあるバフィン島の南部に位置し、ヌナブト準州の準州都の街です。🇨🇦


北極圏に近く観光客も多く訪れるこの街で、自分たちは実際の装備を使い、3泊4日の寒冷地トレーニングを行います。


このトレーニングは、「ハドソンズベイ スタート」と呼ばれ、簡単に説明させてもらうと、出発地点(街などの人がいる地点から)ぐるっと回るように、何かあった際には助けがすぐに呼べる範囲でトレーニングを行うことです。


今回のトレーニング地はイカルイットの街から見える「フロビッシャー湾」という夏には漁港になり得る港内(海上)でのトレーニングになります。
この湾は、満潮と干潮のさが激しく、海上の氷が形成される際にこの潮位の差で凸凹の氷の形成が予測されるようでした。


さて、本番に向けた準備は大詰めで、ホテルやその駐車場を貸してもらい、テントの最終確認を行います。
キャンプ経験者ならわかるかと思いますが、テント⛺️は想像より小さく折りたたむことができます
しかし、北極のような場所ではその状態まで小さくは折りたたみません。
ソリ🛷に乗せられ、運べればいいのです


ですので、コンパクトにしなくて良いところは、テープなどであらかじめガチガチに止めておきます。


テントの準備だけではありません。


現地での装備の振り分けをしていきます。
本番では、着替えもしないですし、もちろんお風呂にも入れません。
なので、服装的な持ち物は少ないのでは?と思うかもしれませんが、メンバーが多く
北極という環境ならではの装備もあり、振り分け作業でも一苦労です。


特に、装備は大きさや使い方を取り違えると、命に関わることもあるのです。


例えば、手袋に窮屈さを覚えたまま、使用してしまうと手の血管が常時圧迫された状態になり、血流が悪くなり、状態が悪いと凍傷などの状態に陥ることが決して無いとは言えないのです。
凍傷は、軽度のものでは完治ができますが、重症になると患部を切断ということもある怖い症状です。
なので、装備にも注意を払い、工夫できるものには自分たちで細工を加えながら、準備を進めます。


このように、「旅の準備の準備の地」での作業は着実に進んでいきました。



イカルイットで装備や、食糧の準備を約3日間かけ完了させ、
僕たちは、本番と同じ装備を持ち、何かあった時のため5日分の食糧を持っち、3泊4日のトレーニングに臨むことになります。



次回は北極冒険前の寒冷地トレーニングの出来事を思ったまま綴りたいと思います。
                                 (じゅんや)