ぼくたちの旅ろく

旅や冒険を通して、思ったこと感じたことを素直にお届けするのがこの”ぼくたちの旅ろく”です。あなたの旅や冒険へ出るための”きっかけ”になればと思います。

北極冒険始動 

こんにちは!モトロクのじゅんやです。 本日から、北極冒険再開します。


「北極冒険始動」


2019年4月7日
ようやく、本当のスタート地である「パングニタング」という村に足を踏み入れました。
空港を降り立ったすぐ、自分たちが歩く渓谷が口をあけて待っているのがみえます。


いよいよ、ここまで来たのか。。はじまってしまう そう思いました


       ⬇︎中央部えぐれている部分が我々の進む渓谷の入り口⬇︎

村から見る渓谷の始まり



この計画を知って約1年がたちました。
仕事をやめ、北海道での10日間のトレーニング 日本を出国するまえの1ヶ月間はほとんど準備をしない日はないくらいで作業をし、「オタワ」「トロント」での準備、「イカルイット」での本番さながらのトレーニング。。
本当にいろんなことがあった一年間を過ごし、今ようやくスタート地点に立てました。


しかし、当時は目の前の北極冒険をみていたので、正直ここまでの1年を振り返ったのは途中だったり、帰りだったりします。



「我々の知らないところで。。。」
さて、自分たちが歩くルート600kmの序盤の約200km「パングニタング」〜「キキクタルジュアク 」間の多くは国立公園内であり、そこに足を踏み入れる人は講習を受けなければなりません。


村にある「ビジターセンター」で北極熊(あちらではポーラーベアorポーラーと言います)が出た時の対処や、トイレの仕方・ルールをビデオを交えてレクチャーを受けます。


                ⬇︎周辺の地図⬇︎

冒険前半の200キロ


事例は少ないものの、何年間か単位で北極熊に襲われて、大怪我をする方や中には亡くなる方もいます。。
地球温暖化の影響で、生息域が狭くなり、北極熊は人間を襲う気がなくとも遭遇する確率が上がっているのです
自分たち人間が行っている行動は、実は身近なところよりも先に我々の知らないところで極地などの極端な環境に住んでいる動物や人間に被害を出していると考えると、自業自得ではすまない大変な事態になっているのだなと感じることができました。



極地のなんでも屋
ビジターセンターでの講習を終え、この村に一つのスーパーに向かいます。
北極圏のスーパーは自分たちがよく行くようなスーパーではありません。
簡単に言えば、『なんでも屋』です。


村で、何か物がほしいと思った時に帰る場所は、このスーパー1箇所なので、
食料品はもちろん、家具や、工具、子供用の自転車やテレビ、本当になんでも売っています。
あちらの猟師などの必需品の銃も、もちろん置いてますし、冒険に必要な燃料など、パッと思いつくようなものはほとんど取り扱っています。


そして、何より驚いたのがケンタッキー!!!
こんな、極地にあのカーネルサンダースさんがいるのです!
驚きのまま、お店に入りチキンを食べました。びっくりするほど日本の味と変わらないんです。ケンタッキーの意地と実力に単純に感心しました。



イヌイットの子供たち
その後、いよいよソリをひき村を出ます。
村を出るとすぐに、我々が進むこととなる渓谷から流れてくる凍った川へでます。
この日は、川へでて30分ほどの凍った川でテントを張ることとなりました。


テントを張り終えると、現地の子供たちが遊びに来ていました。
大人数の冒険隊は珍しいのか、気づけば自分たちのテントの中まで遠慮なく入って来ます。
テントの中に入ったと思ったら、「これはなに?」「あれは?」とテントの中のものに興味津々。
そして、自分たちの持っていた、お菓子を見つけた瞬間目の色を変えてねだってきます!
しょうがなく、「みんなでシェアして食べるんだよ〜!」といくつかお菓子をあげると素直にみんなで分け、食べ始めましたが、ものすごく美味しそうに食べる顔をみて癒されました。


その後、「遊ぼう!」とテントの外に出されて行ったのは鬼ごっこ!
と言っても、日本のルールとは少し違い、イヌイットの子供たちの鬼ごっこは手でタッチをするのではなく、相手の足を踏むことでタッチとみなされるようです。
正直、だいぶ白熱しました!笑


少しずうずうしいところを除けば、本当に可愛い連中でした!!
また、あそびたいなぁ〜 子供に国籍の違いは関係ないのだなとつくづく感じました。


           ⬇︎出発した村から程近い凍った川の上で⬇︎


前回ブログ:北極冒険序章 いざ出発へ?!