ぼくたちの旅ろく

旅や冒険を通して、思ったこと感じたことを素直にお届けするのがこの”ぼくたちの旅ろく”です。あなたの旅や冒険へ出るための”きっかけ”になればと思います。

北極冒険 vol.2 

こんにちは!モトロクのじゅんやです。


4月7日☀️
前日同様、天候に恵まれ最高気温はマイナス6度とかなり高め。
前日にゴールのClyde River(クライドリバー)に向けて歩き出しましたが、最終的にこの日は、19km進みました。


マイナス6度は寒冷地トレーニングで慣れた体の自分らには暖かい!!
とは言っても朝晩の冷え込みは強くマイナス20度は下回っていました。🌡


想定することの大切さ🎿
この日の工程の前半にあるメンバーの装備のスキーのパーツにあるゴム部分が割れ、一時修理のため立ち止まりましたが、これはこの朝晩の冷え込みによるものが大きな要因となっていました。


低い気温の中歩くことで、普通なら伸縮性を持っているゴム部が硬くなり、パキッと割れてしまうのです。
しかしここは、物資も限られた極地なので、自分たちで直す必要があります。
この世界では、自分が持ってきた装備のことを熟知し、何か起こった際には全て自分で解決できる力がなくてはいけません。
それを行うには、事前にどこが壊れそうなのか。。壊れたらどうな対処をするのか想定、シミュレーションすることが大切です。


幸い、今回壊れたゴム部は、自分らが壊れるかもしれないと懸念していた場所であったので、ものの10分で応急処置を終え歩き始めることができました。


しかし、歩き始めて1日。。おそらく約10キロ地点で装備に不備が起きたことは自分たちをびびらすには十分だったのを覚えています。


            ▼一列に隊を組み歩くメンバー▼


極地での集団移動
歩き始めて1日。
まだ、確立された隊列などはなく、休憩ごとにメンバーが入れ替わり立ち代わりをしながら歩いていました。


とは言え、行うことはシンプルで。「前の人についていく!」この段階では、これをするだけで良かったのです。


読んでくださっている人の中には、山などを登ったりしたことがある人やそんな映像を見たことがある人が多いと思いますが、たいてい(99%)の場合一列に隊を組んでいるかと思います。
当たり前と思うかもしれませんが、これは動物的な習性からくるものです。


アリの行列やカルガモの親子などを想像するとわかりやすいかもしれません。。
リーダーを先頭に、一列で歩くことで、後ろの者はそもそも一人が通った場所を通れるのでリスク回避を行うことができ、体力を無駄に使うことがなくなります。


そもそも、ここで前を歩く人間は自分より知識があってより有益な道を選ぶことができる人間に限ります。(安全な道ではない。会社などでは一概にリスクを避けることだけがが全てではないと自分は思うからです。)
※自分より有益な道を選べない者についていく人間はなかなかいないと思います。


このような理由から、今回「荻田氏」という絶対的な人間がいることで、よく言えば安全に悪く言えば受け身的に冒険をすることができるのです。



追記)
極地でいう「有益な道」は、より「安全な道」だと思ってます。


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