ぼくたちの旅ろく

旅や冒険を通して、思ったこと感じたことを素直にお届けするのがこの”ぼくたちの旅ろく”です。あなたの旅や冒険へ出るための”きっかけ”になればと思います。

北極熊の痕跡 北極冒険 vol.7 

こんにちは!
モトロクのじゅんやです!!


4月14日
この日、相変わらず、天気の良い日が続いている。
日中の気温は−6度こちらも、歩いている私たちにとっては暖かい むしろ暑いくらいの気温だ。


北極熊の痕跡
北極の地に来てはじめて、北極熊の痕跡を発見した。
実はこの2.3日でウサギや狐の足跡を数回目にしていたが、今日の足跡は比べ物にならないほど大きかった。


北極熊の足跡に手を大きく広げてあてがったが、人間の手よりも、ひとまわりも、ふたまわりも大きい。
定規で測ったわけではないが、感覚的には25cmほど。そして、人間の足跡とは全く違い、まん丸に近い形だ。


そして、大人の熊だとオスで400kgメスで200kgほどにまでなる体重を感じるように、10センチほど踏み固められた足跡が、陸地側から海の沖の方向までまっすぐ伸びていた。


この時期は、子育てシーズンらしく、今回の足跡も近くに小さい足跡もあったことから、メスの親グマと子どものクマの2頭で狩に向かっているようだ。。。
北極熊はこの時期アザラシを主食としているため、分厚く凍った氷が途切れる1〜20km沖まで歩いたり、岬部で氷の割れ目があり、アザラシが棲息や子育てをしているところを狙っている。


我々人間と比べると、食う側も食われる側も非常に過酷な環境を綱渡りしながら生きているがわかる。


いかに、自分たちが恵まれた環境で生きて来たのか。。。
作物を育て、家畜を飼い、漁をするといった過程を感じることなく、食材がスーパーにならんでいることは素晴らしいことだけど、たまには考える必要があるのかなと感じました。


就寝時の恐怖が増す
出る出ると言われていた北極熊。
クマに襲われないための行動や、いざという時の対処はレクチャーを受け、構えているつもりだが、足跡を見ると気持ちがもう一段階引き締まる感じがした。
このところ、北極の環境にも慣れ、良くも悪くもしっかり寝ている感じがしていて、少々不安がある。


寝ている時の気付く方法はというと、テント周りに立てるバリケードが倒れる音、次に近づいてくる足音、最後にテントを突つかれた音 で起きる必要がある。


バリケードといっても、日中我々が歩く時に履いているスキー板をヘントを囲うように立てロープを渡しただけのものだ。


そんなものでも、見たことがない熊からすると足を止めて様子を見る必要のあるものとなり、その時間を稼げるのが非常に大きい。
もしかしたらこれで帰ってくれることさえあるようだ。



この日は、北極熊の痕跡を見ることによって、北極という土地らしさに対する
高揚感恐怖を感じる1日でした。


         ▼テントとそれを囲うバリケード(別日)▼