ぼくたちの旅ろく

旅や冒険を通して、思ったこと感じたことを素直にお届けするのがこの”ぼくたちの旅ろく”です。あなたの旅や冒険へ出るための”きっかけ”になればと思います。

北極トレーニング vol.1

こんにちは!モトロクのじゅんやです。


トレーニング1日目 (4月1日)
午前中は準備でお世話になっていた、ホテルの片付けやトレーニングスタート地点までの移動準備に充て、午後からいよいよトレーニングを開始🛷



イカルイットの町から、フロビッシャー湾は目と鼻の先です。
海の上に差し掛かると、海側から押し寄せてきた氷がぶつかり合い、小さい山を作って海面を凸凹にしていました。🗻
僕たちはそこを縫っていくように湾を南へと進んでいきます。


氷の上を歩くとき、基本的にはスキー板🎿を履いて歩きます。
通常のスキーとは違い、かかとが上がるように(クロスカントリーも同じ?)なっていることで、スキー板をまっすぐ動かしてもしっかりと後ろ足で蹴り出せるようになっています。
※スキー板の裏には、毛並みの揃った布のようなものを(シールと呼ぶ)を貼ってグリップ力を強化しています。


スキー板を履き、ソリを引きながらの歩行に慣れないメンバーは海面の凸凹に足を取られ、転ぶこともしばしば。。。
僕も体幹が弱いのか結構転びました(笑)


湾のはじめにあった凸凹も消え始め、慣れてきたなぁ〜といったところで、
この日は初日ということもあり、4時間ほど歩いたところで演習を終了。
テントを張りました。⛺️🔥


演習初日終了
この日の進行距離は4時間ほど歩き、9kmほどでした。


本番では、8〜10時間の行動時間を想定しているので、本番の半分ほどの行動時間です。
疲労感は人によってまちまちのようでしたが、僕も含めみんなこれからのワクワクの方が強いのか、笑顔で歩いていたように感じます。




この日は、夕焼けが綺麗で、旅の始まりとしては最高の一日だったことを覚えています。

寒冷地トレーニング初日の夕焼け



次回は、演習の2日目。今回の冒険まで含めても、トップレベルに辛かった日のことを思ったまま綴りたいと思います。
                                 (じゅんや)

北極冒険vol.3

こんにちは!モトロクのじゅんやです。


旅の準備の、準備の地「イカルイット」
オタワでの準備を終えた私たちは、イカルイットという街に向かいます。
「イカルイット」はカナダにあるバフィン島の南部に位置し、ヌナブト準州の準州都の街です。🇨🇦


北極圏に近く観光客も多く訪れるこの街で、自分たちは実際の装備を使い、3泊4日の寒冷地トレーニングを行います。


このトレーニングは、「ハドソンズベイ スタート」と呼ばれ、簡単に説明させてもらうと、出発地点(街などの人がいる地点から)ぐるっと回るように、何かあった際には助けがすぐに呼べる範囲でトレーニングを行うことです。


今回のトレーニング地はイカルイットの街から見える「フロビッシャー湾」という夏には漁港になり得る港内(海上)でのトレーニングになります。
この湾は、満潮と干潮のさが激しく、海上の氷が形成される際にこの潮位の差で凸凹の氷の形成が予測されるようでした。


さて、本番に向けた準備は大詰めで、ホテルやその駐車場を貸してもらい、テントの最終確認を行います。
キャンプ経験者ならわかるかと思いますが、テント⛺️は想像より小さく折りたたむことができます
しかし、北極のような場所ではその状態まで小さくは折りたたみません。
ソリ🛷に乗せられ、運べればいいのです


ですので、コンパクトにしなくて良いところは、テープなどであらかじめガチガチに止めておきます。


テントの準備だけではありません。


現地での装備の振り分けをしていきます。
本番では、着替えもしないですし、もちろんお風呂にも入れません。
なので、服装的な持ち物は少ないのでは?と思うかもしれませんが、メンバーが多く
北極という環境ならではの装備もあり、振り分け作業でも一苦労です。


特に、装備は大きさや使い方を取り違えると、命に関わることもあるのです。


例えば、手袋に窮屈さを覚えたまま、使用してしまうと手の血管が常時圧迫された状態になり、血流が悪くなり、状態が悪いと凍傷などの状態に陥ることが決して無いとは言えないのです。
凍傷は、軽度のものでは完治ができますが、重症になると患部を切断ということもある怖い症状です。
なので、装備にも注意を払い、工夫できるものには自分たちで細工を加えながら、準備を進めます。


このように、「旅の準備の準備の地」での作業は着実に進んでいきました。



イカルイットで装備や、食糧の準備を約3日間かけ完了させ、
僕たちは、本番と同じ装備を持ち、何かあった時のため5日分の食糧を持っち、3泊4日のトレーニングに臨むことになります。



次回は北極冒険前の寒冷地トレーニングの出来事を思ったまま綴りたいと思います。
                                 (じゅんや)

北極冒険vol.2

こんにちは!モトロクのじゅんやです。


日本の家族や、友達、その他この計画のために協力してくれた方々に見送られながら羽田を旅たった僕らは、トロントを経由しオタワへ!🇨🇦✈️


ここでは、日本で調達しきれなかった食料やパッキングを行います!
なんで、日本で全てを揃えないかというと、日本からいきなり全ての食料を持っていこうとすると、総重量が多すぎて、エクストラチャージをたくさんとられてしまうからです。💸


オタワでの作業で一番大変なのはやはり、パッキングです。
今回の冒険では、一人一日 約1kg / 4000kcal を 35日分必要としていたので、日本から全て持って行っては到底追っつかないのです。


パッキングは、朝・昼(行動食)・夜に分け、それぞれジップロックに仕分けていきます。
※夜は袋麺などを食べるのですが、買ったままの状態で持っていくと、ゴミが多く邪魔というのと、ゴミが出るということは、余分な重量を持っていることになります。
余分な重量を持たないのが基本のため、削れるものは削っていくのです。


僕は、夜ご飯のパッキング係でしたが、この作業は想像よりも面倒で、
メンバー総勢14人の35日分 単純計算で490袋に分けていく作業。
しかも、袋麺は2人前を1人前として食べる計画だったので、パッキングする個数の倍の数の袋麺を開けたことになります。🍜🍚
また、夜ご飯のレパートリーのもう一つである「アルファー米」は味付けの調味料やご飯の量を一つ一つ秤で計量をする作業が必須で、これがものすごい時間がかかる作業です。
3人がかりで半日はかかったと思います😅


そのほかにも、細々とした作業に追われながらも、途中で仲間と戯れながら着々と冒険に向けての準備をする日々をオタワで過ごしました。



<その他>
カナダの料理はマジで美味しいです!!!
アメリカンな豪快で分かりやすい味付けなんだろうと想像していましたが、食べてビックリしました🍕🌯🍔
繊細というか、なんというか・・・本当に美味しいっ!
みんなカナダにいくときは料理に期待していいと思います😁


あと、マックはやっぱり安定のマックでした。
食事を冒険したくない人はマックへ(笑)



ここまでは、オタワでの準備を書かせていただきました。
次回は北極冒険前の寒冷地トレーニングを行ったイカルイットでの出来事を思ったまま綴りたいと思います。




                            (by じゅんや)